12月16日東部コネティカット州ニュータウンの小学校で児童20人、教師、校長の6人、そして犯人の母親の計27人が地元出身のアダム・ランザ容疑者(20)によって射殺された事件は皆さんも知っている方が多いだろう。
この事件があった時、すぐにでもブログに書こうと思ったのですが、まだまだ事件の真相がハッキリせず、銃規制法についての動きもまだ動き始めた所で政治的な事を含めてすんなりと規制に進むとは思えなかったので、しばらく事件について情報が出てから、政治的な動きも見えてきてから書こうと思いました。
まだまだ容疑者が何故母親を殺害し、幼児達を射殺したのかは壊された彼のPCを解析してみないと見えて来ないのですが、今までで分かってきた事は
+彼はアスペルガー症候群で他人とのコミュニケーション能力が劣っていた。
+過激なビデオゲームが好きだった事。
+母親は政治経済が破綻した時、世界滅亡する時を恐れ自身を自らの力で生き抜こうとする準備をする人、いわゆるPrepper プレッパーと呼ばれる人で、いざという時の為にライフルを買い揃え、容疑者と共に射撃練習をしていた。
+母親は容疑者を精神病院へ行かせようとしていたらしい という事。
そこから銃規制法の強化へむけて動き出したが、多くの人が それは難しいんじゃないかという疑念が出ていた。それは 全米ライフル協会 通称NRAの存在だ。
NRAはアメリカの銃愛好家の市民団体で事実上の圧力団体(利益団体)ある。
会員数は400万人!
スローガンは 人を殺すのは人、銃じゃない です。
そして 多額の政治献金を行うなど大きな政治力を持つので、彼らが銃規制反対と主張すれば、政治家達は反発を恐れて前へ進めなくなるのです。
そして今日、 残念な会見が行われました。
やはりNRAは銃を規制されたくないあまりにこんなことを言いました。
「銃を持った悪いやつを止められるのは、銃を持った良いやつしかいない」
そう、悪い奴をやっつけるために銃がもっと必要と発表したのです。
実際、事件が起きた場所周辺で銃の売り上げがぐっと伸びたそうです。
’銃を規制したら、もっと悪い奴らがのたばるので、規制をしたら逆効果’だとも
言っていました。
とんでもない団体です。彼らが反対すれば一歩も動けなくなる。
アメリカで銃で無くなる人は年間1万人です。
いつどこに銃を持っている人がいるか、その人が銃口を人に向けるかもしれない
と恐れながら生きなければ行けないこの国は平和ではない。
よく電車に乗っていると、映画館に行くとふと頭によぎるんです。
もし、ここで誰かが乱射したら、あっけなくこの人生が終わってしまうのだろうと。
どこかで、誰かが罪もないのに撃たれて亡くなっているこの現実。
規制さえもできないこの国。
いつ落ち着いて外を歩けるのでしょうか。
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