サンクスギビングデーは全米祝祭日です。1621年にイギリスからピルグリムの人々が移住して来て翌年の秋の収穫に感謝してごちそうを食べるということが始まりだそうで、アメリカでは11月の第4木曜日がサンクスギビングデーとなっています。家族が集まり七面鳥とパンプキンパイなどを食べるそうなんですよね。私はアメリカに来るまで知らなかった
のですが、この感謝祭は日本のお正月くらい大きいイベントなのだそうです。
この日はNYの老舗デパートMACY'Sメイシーズが主催して巨大な風船を用いたパレード「Macy's Thanksgiving Day Parade」の恒例行事があります。
メイシーズデパートの前ではTV中継されてブロードウェイの役者さんたちや歌手などのショーが放映されていました。
写真はTVから撮りました。
この感謝祭だけでなく、NYに住んでいて感じたのは最上級の盛り上げ方は ディズニーランド みたいな感じなんだな。
ということです。ディズニー式の盛り上げ方が今のアメリカの定番になったのか、別の何かからディズニー式が生まれたのかは分からないのだけど、とにかく笑顔でオーバージェスチャーでカラフルな感じが良いとされているみたいです。
お店に行くと店員さんが”ようこそ!楽しんで行ってくださいね””素晴らしい日をお送り下さい”など笑顔で手を振り、
お店のコスチュームを着てお店入り口やエスカレーターの降り口などにいるのです。
これは結構驚きました。年末の華やかなシーズンだということもありますが、街中がメディアがみんなディズニー式。
パリに8年近くも居たからか、営業スマイルというのを久しぶりに見て”おおっまた別の外国に着たんだな”と実感。
風船パレードはこんな感じです。
このパレードの最後尾には大きい台車に乗ったサンタクロースが手を振って出てきます。これまた恒例なのだそう。
近くにいた子連れの家族は”ほらサンタさん来た、終わりだよー”という声がちらほら。
ディズニーもそうだけど、アメリカは夢の世界を作って、人工のものだと分かってはいながら、そのことを
考えないようにして人口の夢の世界を楽しもうという所があるんだなと思いました。
そして日本もそのアメリカの精神を沢山受け継いでいたんだと感じました。
食品では特に”あっこれアメリカ発の商品だったんだ”というものも多く、アメリカ式の生活様式が
素敵なものだとして、まねてきたりしてきたのだなと今やっと分かりました。
本来ならへぇーーと驚くくらいのことをアメリカではワオー!すごく素敵ね!と大袈裟に驚いたりすることには
無理があるのですが、生活していてアメリカ人に馴染むにはこれが少なからず必要なようです。
アメリカの料理は大味だと言いますが、まさにライフスタイルも大味。ピンクのケーキにこれまたハートのクッキーの飾りと砂糖で出来たお花も乗せちゃったらもっとキュートでしょ?みたいな感覚。
パッと見ゴージャスだったらハッピー。という感覚がディズニーの世界ともリンクしている気がします。
ディズニーもどっぷり入って楽しめばいいじゃない人工でも。という所です。フランスと正反対の世界観でまだ生活に
慣れていない感じがします。フランスは人生の悲哀がむき出しで覆い被さってきますが、アメリカは楽しさが人工的で人の内面というのが汚れた物かの様に見せないようにする。フランスもアメリカも一長一短だね。
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