2010年11月22日月曜日

英語の勉強(長文ですよ)


学校近くのマディソンスクエア公園周辺

 さて、アメリカに着いた。英語を勉強しなければ。
恥ずかしいほどに私の英語のレベルは低い。中学生の時に誰もが受かった英検4級でさえ私だけ落ちた覚えがある。
合格発表の前に女子生徒達が、これ落ちる人いないから〜なんて言っているのを聞いた後での発表は身にしみた。
かける言葉がみつからない周囲の友達に気を使わせてしまったのも昨日の様に覚えている。
現在完了、過去完了、わけがわからぬうちに授業はどんどん進み目の前のテストの為に、苦手な丸暗記だけして
その場しのぎばっかりしていた。大学受験さえ終わればもう英語からおさらば出来る。そんな感じでした。
 案の定アメリカについて英語ばかりの環境に焦った。早く勉強して楽になりたい。
しかしながら私がNYに来たのは10月入ってから。大学付属の語学講座はもう今期始まっていて入れない。
プライベートの語学学校は情報を集めれば集める程良い噂を聞かない。それらは学生ビザをだしてもらうのが目的
で登録している学生ばかりで、学校側も教師側もどんな授業をしてもお金がはいってくるので、だらだらしていると。。パリでもそういう語学学校は多いので想像ができる。だらだらした授業で時間だけ経って行くという語学学校の経験もある。安めとはいえ、お金がもったいないな。そういうわけでNYにいる日本人が意見交換しているサイトで
自分に合う今から行ける学校はないか聞いてみた所多くの人がおすすめした学校がありました。
インターナショナルセンターです。
ここは学校というよりもセンターという表現がぴたりとはまる。
3ヶ月、6ヶ月、1年用どれかの会員になり、センターのカフェスペースでとにかく知らない人と話しまくる。
授業も11hくらいから1時間づつの授業が19hまであるけど、クラス分けテストがあるわけではないので、
自分のレベルかな?と思う授業に出てみるというシステム。生徒は15-25人くらいいてテーブルはないので、
先生の話を聞いたり、授業によっては小グループに分けられ与えられたテーマについて話す。
6ヶ月以上の会員は+100ドルで10回分の会話コーチとのトレーニングもできる。

フランス語を勉強した経験からだと、語学は本での勉強も大切だけど、頭で考えた事を声にして出すという
コネクションをスムースにする、外国人と話す勇気というのもかなり大切。むしろそっちのほうが大切。
そういう結論に私は今のところ至っている。早口言葉聞いて分かったつもりでも、実際声に出すとできないでしょう?それと頭と口の関係は似ている気がする。若い時にバスケが得意だったという思い出があって、20年ぶりに
してみたら思うように動かなかった というのも同じ気がする。
それ、綺麗だね と言いたかったら 頭の中で英語の単語を思い出し、文法をひっぱってきて組み立てようとする。
それから口に出すまでって話せない人なら時間がかかるもの。それを文法の所を考えず単語を思い出した時点で、
口のほうにその情報を流す。すると文法考える部分の時間が節約される。it beautifulでもいいと思う。
フランス語を少しは話せるようになったかなと実感したのが学校に行ったからではなく、ボランティア活動で
間違っても話さないといけない状況で鍛えられたと思います。文法も単語もごちゃごちゃだけど、
とにかく間を空けずに話し続けることがフランス人相手では大切です。偉そうに言うけど。。
中級止まりだったけど。。私には大きな発見だったんです。
勉強嫌いで英語も普通に理解できない私がフランス語を話すようになったんだから、言葉は勉強だけの問題じゃない。今でもふと”私はフランス語話せるのか?”と信じられず
自分自身に問いかける時がある。そこで小テストを自分でしてみる。”私は昨日、リンゴを食べました”言えるか?
言える。あっ、やっぱりフランス語話せるのか。。とそのくらい自分の頭には自信がない。

 話に間があいちゃうと、多くのフランス人は顔を歪めて人によっては、立ち去ってしまいます。
アメリカではそこまでじゃなさそうだなと感じますが、”考える間”が必要な時がある。
というのは日本人のように当たり前ではありません。
何も言わずに(言えずにという理由だとしても)いると”意見が無い人””何考えているか分からぬ人”という見方を
されると思います。一度フランス人に”話さなかったら貴方の存在はなくなったということ、私の目の前には誰もいないという事よ”といわれたことがあります。話せなくても 話せません、分からない、好き、嫌い、今考えてます など間をあけないように言う事がとても大切でした。
 話が脱線してしましました。話をこのセンターについて戻します。
このセンターに行ってまず驚いた事は先生方が身振り手振り、顔芸、時には歌ったりして表現しながら教える事。
顔芸については特に驚きました。一人じゃないんですよ、殆どの先生が顔でも表現するんです。
走って疲れたという表現をする時に舌を斜め下に出して猫背にしてゼーハーゼーハーと息を荒立てるようにして
見せるとか。フランスでは絶対そんなことはなかった、自ら変な顔をして笑わせるなんてプライド?が許さないのかも。フランス人がプライドが高いって言われるのが、フランスにいる時はあまり分からなかったけど、
アメリカに来てとても感じる時があります。女性でも程度の差はあるけど変顔をして表現したりします。
歌を歌う、誰かの物まね、ダンスのステップをまねて見せるとか、アメリカ人独特なんだなーっと。
これは日本人には簡単に真似できないけど、このくらい表現豊かだとコミュニケーションがアメリカで
ウマくいくんだなと感じました。先生自身も”アメリカ人との会話には大袈裟な表現が必要だから、とにかく”ワーオ!””本当〜!!””凄いねっ”など驚いてなくても使いましょうと言っていました。
授業では普通に 私は貴方が大好き、そして貴方は私がすきでしょ、
皆貴方を好きですよ〜。ここは夢を描けば叶う街です!と一瞬宗教の集会にでもいるかのような言葉を
先生が普通に言ったりします。ハイテンションというのでしょうか。。
以前NYに住んでいたという友人に話を聞いたら、NYは元気が無いときでも周囲はほっとかない、
ヘーイ!元気だせよー!とテンション高めようと寄って来るのだそうです。
そのうち私も偽のテンションを纏って英語を話すときが来るのでしょう。ちょっと馬鹿げているけど。。
そうしないとアメリカ人に私が見えなくなっちゃうかも。仕事もチャンスも逃してしまう。
郷に入っては郷に従え。フランスと日本とアメリカ、こうも人って違うんですね!
とりあえず今日もセンターに行って、色んな国の人と話しに行ってきます。

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