2010年2月17日水曜日

日本の美徳はフランスでは通用しない?

フランスに来てから何度となく、驚くことがある。
それは、日本では美徳とされる”過ちは潔く認める””男は人前で泣かない”
”大人は爪を人前で噛まない(これは美徳じゃないかな躾かな)”
ということがフランスでは、そういう感覚がないようなのです。
あからさまに自分が悪くとも、誰かor何かのせいにして自分は悪くないのだと言い続けたり、
することが多々ある。もちろん日本人の感覚と同じタイミングで謝る人も多いのだけど、
ちょっとでも他の人、物に原因があるとサクッとは謝らないですね。もしくは、謝らないけど
相手の言っていることに同意するくらいでしょうか。
これは何故なんだろうと時々考えるのですが、小さい頃から謝らない大人達を見て育つから
だと思うのです。ここはフランス。これが当たり前なのだからココで育つにはいいのだろうとは
思うのですが、日本人からすると首をかしげてしまうことも多いです。
これを逆手にとって、私が小さい事で謝ったりするとスゴく相手が優しくしてくれる時も実は
あったりするんですよね笑。。例えば”時間を使わせてしまってごめんなさい、私にはコレが分からないのだけど、教えてくれるかしら?”とか”ごめんなさい、小銭がないんです””遅れてしまって御免なさい、今度からは気をつけるわ”とか
。皆さんえっ?そんな事もフランス人謝らないの?って思うかもしれませんが、
意外と日本ではすぐに謝ることもフランスでは謝らない事も多いのです。なので、肩にぶつかって来て謝ってくれる?フランス人はこちらに暮らしていると とてもいい人に見えてしまったりするんです。わたしだけ??
謝ると場の雰囲気は悪くならないし、次の場面にスムースに入れるので謝る事は大切なことだと思うのですが、何故かフランス人は謝ると責任問題がかかってくると思うのか、さくっとはいかないみたいです。

 そして男は簡単に泣かない ということについてですが、
確かに女性ほどは泣かないと思いますが、男なので泣かないという考えはないようです。
泣くというよりも、爪を噛むことに驚きます。
男性も女性もストレスがかかっていると感じる時に特に親指の爪を噛みます。
親指の腹を相手に見せて噛みます。
困っている時、難しい問題を解いている時とかも噛みます。
これも誰もがするので、恥ずかしい事だという事自体考えないので子供にも躾けないようです。とても印象的だったのが、男女数人でメトロに乗ろうとしている人がいたのですが、
男性一人だけ乗り遅れて、彼の目の前でドアが閉まってしまいました。
そこで彼は親指の爪をかじりながら眉毛は立派なハの字。目は涙目。
電車に乗った友人達は 電話するよ!とのジェスチャー。
こんなことでそんな恥ずかしいポーズしてしまうんだーーとパリに来たばかりの私は
思ったのです。
それで、フランス語の授業で先生が”フランスについて質問はありますか?”と聞いたので
”どうしてフランス人は爪を食べるんですか?”(食べるという単語しか知らなかった)
と男性の先生に聞いたら、生徒は笑うけど先生は困って無言。その後 僕も分からないな。。
食べるかなぁ?なんて答えてました。
カルチャーショックですね。他に思い出したらまた書きたいと思います。

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