2008年11月27日木曜日
エネルギッシュな落書き
ここはパリの北、スターリングラード駅前にある落書きなのだけど、いや、これは落書きというのかな?建物の持ち主に招かれていない絵だから落書きだけど、最近では現代アートとして受け入れられつつあるストリートアート。こういうスプレーペンキで手早く描かれた絵が労働者階級が多く住む地域では多く見られる。こういった絵を見るたびに、作者たちの言い表せない想いを警察の目から逃げつつも描いて残してゆくパワーを感じてならない。
私も一アーティストとして、自分だったらここまで出来るだろうかと投げかけてみると、そこまでの想いが無いことに
ふと、まだまだだなぁと思ったりするんです。だから、こういう絵を見るたびに、この人たちに負けないようにエネルギッシュでいたいと力づけてくれる刺激を感じます。
この絵を描いた人は、どうしてスニーカーを描いたのだろう。スニーカーが欲しかったのか、今一番おしゃれで素敵なものに
作者にとって映っているものなのかもしれない。それをこの目立つ壁に大きく描いた人は、とても素直な人なのかもしれない。
そんなことを思いながら私は考えるときが楽しい。
ストリートアートで有名になった今は亡き 画家バスキアも初めは嫌われていたけど、有名になるにつれて彼が描き残した壁を
売る目的で剥がしていく人もでてくるようになったのだから、落書きとアート作品との境目は紙一重。
どんなものにせよ、表現するというパワーは素敵だなと思う。
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