2008年6月16日月曜日
巨匠ル・コルビジェの代表作ロンシャンの教会
ブログを長い間更新できずにいました。ブログを見る度に愛犬ボスの笑顔を見てしまうのが辛くて開けられませんでした。。今日紹介するロンシャンの教会は丁度、ボスが亡くなったという知らせをメールで読んだときに私がいた隣町にあります。ロンシャンの教会は一生のうちで見ておきたいものの一つで、その記念すべき来館日と重なってボスが逝ってしまったので忘れられない日になりました。さて、本題のロンシャンについてお話しましょう。
ロンシャンとは街の名前でそれはそれは小さな村。昔は炭鉱で栄えたようですが、今は電車も日に上下線合わせて4本ばかりです。場所はパリから北東へ電車で3時間半。この教会が有名なだけで他には観光らしいものはありません。そんなわけでここにはコレ(教会)を見るためだけに行かなくてはなりません。しかもすこしゆっくりしたいのなら一泊泊まるのがベスト。あまりにもこの街は乏しいので隣村のリュールというところに一泊することに決めたのですが、また空いていたホテルも村のなかにあって乳牛牧場に囲まれていて、窓からは野良犬が徘徊している景色のみ。なんというのだろう、観光に着たっていう感覚が一かけらも思い浮かばないような所なのです。
ホテルに荷物を置いて、ロンシャン村行きの電車に乗り込み10分乗ったところ着いたロンシャン駅にて下車したのはなんと!私たちと日本人2人のみ。こんな田舎で日本人に会うなんて。。でもこういう経験は初めてではないのです。スペインの田舎のガウディの建築、それもまた教会を観にいったときも、日本人とだけ電車を下車した覚えがあります。建築に興味がある人って日本人には多いのかもしれない。
駅からトボトボと村の中心まで歩き、そこから山のてっぺんにあるこの教会までひたすら歩く。途中、ハリネズミが車に轢かれて倒れていたり、見たことのないおおきな西洋?ナメクジをみたり。教会に行き着く前に初めて見る生き物たちに驚いたりして、自分がどんな田舎に来ているのかを実感しました。40分くらい歩くとやっと教会が見えて(思ったより大きかった)3ユーロ払って入館。この教会は壁にいくつもの四角い穴があいていて、そこにはカラフルなガラスがはめこんであり、教会内から見ると色とりどりの光が降り注ぐという夢のような教会なのです。ここを訪れるまで何度もいろいろな本でこの教会のことを読んだり見ていたりしたので、ものすごい感動が押し寄せるに違いないと期待しすぎていたためか、行きし道のりの長さと辛さが多かったのか、思ったより感動しなかった私が残念でした。でも、教会の造りや光の採り方や人の動きを計算された設計と絵画的思考には、自由さと機能美のバランスもよく、やはり巨匠ル・コルビジェはすごいなぁと思うのでした。
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